地震雷火事親父4-防火防水防災-まぐろぐ  

地震雷火事親父4-防火防水防災  

本ブログでは、
3.11東北地方太平洋沖地震から1年有余すぎ、
あらためて振り返り書きとどめた戦訓を補足改訂、
戦闘状況からの状況設定を明確にして、
「生き残り」の戦訓として広く世に問うものです。  

防災計画
国、地方自治体の「防災計画」の発表は、
未だ成らないらしく、消防本團、市危機管理監にも、
なしのつぶてか話しが見えない。

適当な写真がネットの中にも見当たらず、
あえて画像は掲載しません


☆ 目次

4.北の漁師の流儀
☆"地震津波の前兆なるもの-
  東京直下型地震-予知できない?-できる?"
  
  
  
  終わりに、
  分團班長でもある「北の漁師の戦訓のまとめ」を
  説いて筆を擱きます。
  
すでに、
1.市井の民人(大津浪に備える我らが英知-前兆現象)と、
 学者諸公(地震学など)との乖離。
 主に消防團班長の前戦間の"避難広報と誘導、
 状況偵察、水扉門の閉鎖、
 最期の5分に懸ける火消の心意気"について。

2.求めても得られない貴重な生き残りの戦訓。
 主として「3.10東京大空襲」と「関東大震災」の
 "火焔地獄からの生命維持と生還"を説く。

3.戦闘間の、消防団-非常勤の特別職地方公務員
 (一旦緩急の下義勇公に奉ず)
にとどまらず、一民間人などの平素の覚悟を
 述べます。

上記1.2.3.について、
逐次、船方の消防団班長として戦訓の筆を入れます。

また、
上記1.2.3.については、
既に小輩のブログに上げました。


☆"地震津波の前兆なるもの-
  東京直下型地震-予知できない?-できる?"

 
  ・『東日本大震災によりいくつかの大地震の発生時期が、
  早まったと考えなければなりません。

  まず、3・11大震災の震源域の北と南、
  岩盤が割れ残ったと思われる、青森沖と房総沖です。

  これらの場所で地震が起きれば、
  M8級を覚悟する必要があります』

 ・よく知られているように、
  巨大地震が発生した場合、数ヵ月から数年以内に、
  その隣接域で、同規模の大地震が発生することが多い。

  '04年のスマトラ沖地震の例が有名だが、
  最初の地震によって周囲の地殻の"歪み"が拡大し、
  連鎖的に大地震が発生してしまうのだ。 

 ・『ある場所が地震で動けば、
  動いていないその隣の地域には、
  当然、歪みが溜まります

  これは単なる力学的な問題の結果に過ぎず、
  高確率で、その隣接地域でも地震が起きます』 

 ※『1855年安政江戸地震』以来、
  首都圏では直下型の大地震が起きていません
  関東平野の下には活断層が存在する可能性が高い。

  活断層
  航空写真で確認できたものしか認められないので、
  厚い堆積層に覆われたこの地域では、
  見つかっていないだけなのです。

引用
長尾年恭教授
  東海大学海洋研究所地震予知研究センター長
  「首都圏直下型M8」「東海地震M9」はまもなく来る

 

○M5クラスの中規模地震が再び増加

 ・「地震の回数を見ても、
  まだ収束に向かっているとは言えず、
  M7以上の余震の可能性も消えていない」
  (気象庁地震津波監視課)

  気象庁は3月8日、昨年の東日本大震災以降、
  日本で発生したM5以上の地震が、
  約600回に達していることを公表した。
  このうち、M6以上の地震は97回。
  M7以上の大地震も6回起きたという。 

 ・たとえば3月14日午後6時ごろ、
  三陸沖でM6・8とかなりの規模の地震が発生。

  するとその約2時間後の午後8時前、
  ほとんど同じ場所で、
  続けざまにM5・9の地震が起きた。

  さらにその1時間後の午後9時過ぎ。
  今度は千葉県の東方沖で、M6・1の地震が発生した。
  この地震は陸地に近かったため、
  茨城県神栖市付近で震度5強、日立市で震度5と、
  強い揺れを記録している。

  "この3月14日は、わずか3時間の間に、
  3回もM6クラスの地震が起きたのである"

 ※問題は、これだけではない。
  こうした中規模の地震は徐々に数を増やしながら、
  なんとその"震源が「東京」に向かって"
  ゆっくりと近づいてきているのだ。

  

筑波大学大学院生命環境科学研究科の
  八木勇治准教授がこう語る


  「3月14日の千葉東方沖の地震は、
  千葉県沖の〝浅い〟場所で起きました。
  実はこのタイプの地震は、
  これまで主に、東日本大震災震源域である
  福島県沖などで発生していたのです。

  ところが、今やその範囲がだんだんと広がり、
  関東地方の浅い場所でも地震が起きはじめました。



  
  



  


 実は昨年の東日本大震災の前にも、
 宮城県沖を中心とした東北地方太平洋岸の地域では、
 こうした中規模地震が群発していた。

 3・11の約1ヵ月前から、本震の震源地付近で、
 M5クラスの地震が続いていたことが明らかになっている。

 大震災により、
 広大な震源域の北(青森沖)と南(千葉・茨城沖)に、
 「岩盤が割れ残った場所」が現れた。
 M9のエネルギーを受け止め割れ残った場所には、
 強いストレスが生じて次の大地震が起きやすい。

 これまで専門家の一部はそう警告を発してきたが、
 今起きている状況は、
 まさにその警告が現実になるかもしれない。  

引用:週刊現代2012年01月18日号

 ◎専門家の一部とはそも如何に
  重複するので割愛します。  


 地震考古学
 ・安全保障集団の下士官として注目している。

  大地震は次々と起きる

 ・『関東直下型の大地震』と、『西日本の巨大地震
  「寒川旭」-独法産業技術総合研究所
  「地震考古学」研究家

 ・「そもそも東京付近では、
  むしろ地震が起きるのが普通だと考えるべきです」

 ※、「そもそも予測不能な直下地震の予測数値に
  一喜一憂するのはナンセンス」と断わった上で、
  「首都直下地震発生の確率は高まっている」
  と警告する。

  

そう語るのは、
  武蔵野学院大学特任教授で元北海道大学
  地震火山研究観測センター長の「島村英紀


  「たとえば江戸時代は二百数十年続きましたが、
  その間に関東地方では、約30回も大地震が起きている。

  ところが近年は、
  1923年の『関東大震災』(M7・9)以来、
  ぱったりと大地震が途絶えています。

  この状態は、むしろ異常と言える。
  今後はかつてのように、
  頻繁に大地震が起きる状態に戻るとみたほうがいい

  "地震が次々と起きる"ほうが、
  東京ではふつうなんです」

 ※「地震が起きるかどうか」を議論すべき段階は、
  もう過ぎた。起きるかどうかではなく、
  「必ず起きる地震に、どう対処するか」を全力で考え、
  備えるべき時が来たのである。

☆ 消防団班長として戦訓
   
 ○避難、退避訓練の大切さ。
 ○都合のよい思い込みを超える意識付け、
  インパクトのあるモチベーションを持たせること。
 ○自ずからたすくるものをたすく。
 ◎"津浪の前兆"-地震学に採りいれ、
  「予知連」の予報・予測を効果あらしめる。 


 ※「過去に東京付近を襲った地震
  たとえば1855年の『安政江戸地震』(M7以上)は、

  "隅田川の河口付近が震源地"だったとされていますが、
  そこから半径20km以内の被害が非常に大きく、
  江戸の下町の繁華街の多くが壊滅し、
  当時でもおよそ1万人の死者を出しました。

  現在の地名で言うと、
  日比谷、有楽町、深川、浅草といった地域が
  大きな被害を出しています。

  また、
  隅田川や荒川などの河川流域も地盤が弱いため、
  非常に強い揺れに見舞われる恐れがあります。

  昔は利根川も東京のほうに向かって流れていました。

  その影響で、
  現在の埼玉県三郷市草加市
  千葉県野田市といった地域から、
  東京の江東区江戸川区墨田区荒川区なども、
  かなり強く揺れるでしょう」

  地盤が悪いと、
  たとえ震源が直下でなくとも、
  震度7を記録する場合もある。

  河川流域のほか、
  東京湾の沿岸部やかつての海・湿地の跡も、当然危ない。

  銀座付近から霞が関
  大手町、神田、神保町といった都心部は、
  江戸期以前は海が広がっていた場所だ。 

引用::江戸・東京を襲った地震に学ぶ
-"地震道" 、『江戸前島』

   [http://koens.net/SearchPlan/mode/plan/id/K0000001184/plan_id/3674/:title=2011年3月11日東日本大震災の教訓と、江戸東京の
   直下型地震の特徴]



 ○"火焔の旋風"-餌食となる恐怖
 ・歴史的事実
  首都直下地震の発生について、
  京都大学都市社会工学専攻の藤井聡教授も
  次のように警告する。
  
 ※ ○869年、貞観地震(M8.3〜8.6)
   ●878年、相模・武蔵地震(M7.4)

   ○1611年、慶長三陸地震(M8.1)
   ●1615年、慶長江戸地震(M6.5)

   ○1896年、明治三陸地震(M8.2〜8.5)
   ●1894年、明治東京地震(M7)

   ○1933年、昭和三陸地震(M8.2〜8.5)
   ●1923年、関東大震災(M7.9)
  
  藤井氏の指摘をまとめると、
  下記のようになる。
  
 ○は三陸沖で起きた地震
   ●は首都圏で起きた地震

  藤井氏が解説する。  

 「少なくとも過去2000年間の記録を見ると、
 三陸沖の巨大地震と首都圏の大地震は連動している。
 『だから今回も起こる』と早計には言えないが、
 この歴史的事実は強い説得力を持っています

○歴史的事実-火焔地獄→「大正大震火災」


引用:「フライデー」2012年6月22日号

江戸時代の大火-いちらん屋 
  - 多:南西の風、北西の風
    
  
  
 ◎消防團・すじ袢纏の本領-歴史に学ぶ戦訓
 ・地震雷火事親父とはよくいったもんだ。
 ・生きながら焼かれる-阪神淡路の大火災。
  初動遅れた左派県知事-自衛隊の救援出動拒否。
  後になんの所以か叙勲す。

 ▼さらに追い打ちをかける火焔の死神
  思い起せよ大正大震火災(関東大震災)-その素顔
  

 
☆ 北の漁師の流儀-戦訓のまとめ  
 ●関東大震災の前兆-半年前からの現象
   相模湾地震-大正12年9月1日11時58分発生。
  
   ※直下型地震の恐ろしさ
    相模灘海底で、
    数10〜300mもの隆起および陥没が発見されたが、
    これは地震時に生じたのではなく、
    地震前に生じていたらしい。
    
    三浦半島、房総半島では住民が、
    「年々浜が減少していく」と述べていた。
  
 
 
 ○地震・津波の前兆-鳥山英雄:"生体電位学"の泰斗
 
  ※魚というのは、
   環境の異常に対して非常に敏感なんです。
   よく、地震の前にナマズが騒ぐ、と言われますが、
   あれは迷信ではなく科学的に説明できることです。

   海底で岩盤や断層が動くと電気的、
   化学的な反応が起こり、
   "電磁気的な変化"が起きると考えられています。
   それを、魚たちは感知するという理屈です。

   2004年12月26日に起きた
   インドネシアスマトラ島沖の地震では、
   対岸のタイ南部で、
   観光客を乗せてゆったりと歩いていたゾウが、
   突如として奇声を発し、
   丘の上へと駆け上がったことが報告されている。

   ゾウが逃げた後、海岸を大津波が襲い、
   観光客は九死に一生を得た。

   日本でも1995年の阪神・淡路大震災の直前に、
   ペットや鳥などが異様に騒いだ、
   ボラが川を大挙して遡ったなどの証言あり。
   
   淡路島の南海域では、
   真鯛の大漁が報告されている。
   
   また、浪速の文化人藤本義一のペットの犬が、
   一週間前からその行動がおかしいと、
   スポーツ新聞に5日目に載った-実読。
   
   
 ◎東大を頂点とする地震学だけでは予知は無理←
  社会性の欠如

 ・自然科学+社会科学=防災学?→防災システムへの
  予算付け←百年河清を待つ:大黄河の流水澄まず。

 ・頭がかたくては命ながら得ません。
  覆水盆に返らずとはまさにこのことか。
  
 ○なぜ自然現象を素直に受け止め、
  科学者らしい"なぜだろう?" -論理的思考
  - 防災心理学から説きます
   
   地震学の泰斗たる東大の偉い学者先生も、
   所詮は人間にほかならない。
   
   ということは小輩ら市井の大衆とかわらず。
   
   それは一般論として、
   「人間の心理を検証し、
   組み込まない限り実効性のある対策は困難であり
   "安心の死角"をなくすことはできない」
   
   引用 
   
   山村武彦-防災・危機管理アドバイザー
   
   
  - "認知不協和音"ー東海地震以外での前兆観測は、
   "空白地帯"だった→"想定外"
   
   まことにもって"社会科学"も
   勉強してもらわないと。
   
  - そのためには、
   「箱物やシステムを作るよりも、
   防波堤を高くすることよりも、
   まず一人ひとりの危機意識を目覚めさせ、
   "心の堤防"を高くすることだ」 
   
 
 ◎我ら一般の大衆は、
  命を全うすればいいのであって、
  難しい理屈はいらない。

 ・避難戦術行動間において、
  よく市民、町民、村民をして退避誘導、
  無事に護ることにあり。
  
  また、結果として安心立命  

地震雷火事親父2・3-防火防水防災-まぐろぐ-第二部・三部


 

まぐろぐ
H24 2012-07-20 1620