地震雷火事親父・後記-防火防水防災-まぐろぐ

地震雷火事親父・後記-防火防水防災

釜石市両石町の対津戦闘詳報というべきもので、
生々しい情景は被災者の共感を一にするものなり。

その後仮設長屋の暮らしのご苦労を偲び、
また、
数々の忌まわしい記憶と先々のたつきの不安なしとせず、
慰霊の一文を献げます。

ここに非業に斃れた43人の方々はもとより、
同地区の自主防災組織のめざましい活躍と、
その避難行動の常日頃の鍛錬と、
永年の津浪の調査、防災活動、教育啓蒙を紹介し、
もって鑑となし他山の石とするものです。

これで「大津波シリーズ」を終わり筆を擱きます。

本ブログでは、
1.ルール周知も43人犠牲。
2.釜石市両石町の無念と鵜住居の惨禍と奇跡。
3.語り継ぐ人材が必要だ。
4.北の漁師の流儀  


序論
両石町の自主防災組織
 2010年12月に結成。
 以前から町内会で防災活動に取り組んでいたが、
 本部長、副本部長、指揮本部、防災班などの
 体制を整えた。

 最大の目的を町民の命を守ることとし、
 過去の災害状況から津波警報時の避難優先、、
 『15分ルール』を徹底した。

 町内を12班に分け、
 避難に援護が必要な高齢者や歩行困難者、
 独居者などを把握。

 搬送者と要援護者をペア指名し、
 救助する仕組みもつくった。


各論・ランダム
3.語り継ぐ人材が必要だ
 

☆ 15分ルールを周知していた



釜石市のすぐ北前が両石港 猫のひたいほどのリアス式の港

 "前半15分は援護が必要な高齢者などの救助に当たり、
 後半15分は自身が避難する"

 あの3.11。
 両石漁港の岸壁にいた、
 同町内会会長の「瀬戸元会長(67)」は、
 強い「縦揺れ」に襲われた。

 ものすごい縦揺れに「津浪がくる」と直感。
 そして、
 「生き残りの30分」を目指し、
 かねてよりの15分ルールを住民に呼びかける。


☆ 『要援護者搬送』の仕組みも機能

 町内会で要援護者を把握し担当者を決めていたので、
 約20分でほとんどが避難した。

☆ 大津波警報発令後の戦闘詳報-瀬戸元会長
  
 - 午後3時13分沖に白浪が立った。
- 同3時15分「見たこともない」
  黒い浪が防潮堤を越えた。

 - 「津浪だ逃げろ、また来るぞ」」
  瀬戸会長は拡声器で叫び続けた。

 - 第4波で防潮堤(高さ12m)が決壊。
  壊れた車のクラクションが鳴り響き、
  家はバキバキと音を立てながら、
  引き浪で海にのまれていく。  
  

水深15mの船着き場 3.11の大津波の信じがたい光景

- 10mを超える津浪は7回以上集落を襲った。

☆ 43人の犠牲-15分ルールむなしく尊い人命
 - 繰り返される押し浪と返し浪で集落は壊滅。
 - 約250世帯のうち、
  残ったのは高台のわずか15世帯だった。 
 

沖へ陸への明け暮れに頼みにせし水門出入り口 無惨なり

☆ 明治29年昭和8年三陸津波の戦歴-語り継ぐ
 - 同町の両石湾はV字型湾形で波高が異常に増す。
  1896年の大津波では住民940人のうち、
  825人が犠牲になった。

 - 「この憾みを絶対忘るるな」

  生き残った人々はこのように語り継ぐ。

☆ 1933年・37年後の大津波-明治の戦訓いきる
 - 集落は甚大な被害を受く。
  町内での犠牲者は3人で軽微なり。
  明治の戦訓が生きた。

☆ 風化-歴史の中に埋没・再三の惨禍-悲運の宿命
 - 瀬戸会長は、
  "戦訓は命を助けるための知恵だ"

 - 防災教育を積み重ね、多くの児童生徒が助かった。

引用 岩手日報 平成24年7月2日  3.11教訓


 - 「釜石の奇跡」-釜石東中・3.11戦訓二例
  
  釜石市鵜住居地区の津浪災害

 - 鵜住居(うのすまい)の釜石東中学校
  両石地区より北へ峠一つ越えた集落 
鵜住居川の扇状地というか、その河口付近に
  開けた両石より平坦地の多い町。

  両石よりは防災教育、避難訓練(高台まで遠い)のしづらい、
住民多数の地区。

  両石、鵜住居いづれも津浪が湾奥へ直撃する宿命にある。

 ※これらの奇渦は、  
  平素の訓練と鍛錬のたまものにして、
  「治にいて乱を忘れず-奇渦をも忘るるべからず」と。

  私ら北の漁師は、
  小学四年までは毎年「避難訓練」が実施された。
  サイレンを吹鳴し昭和8年の3月3日、
  故事を偲び大わらわで「団体行動」および、
  「先生のいうことをきく」-教育効果てきめん。

  生徒は山へ一目散-勉強しなくてもよい。
  今想えば「遊びながらの団体訓練」
  -結果が出ているからよしとする。

  早春のこの時期、
  きまって「津波の発生」がみられた。
  だからこうです、
  「忘れようとして忘れられようか」
  -「三つ子の魂百までも」と。

☆ 3.11大津波-悲運を忘れ去る日本
  - 悲しみを受け止めよ
 近代以来の日本は、
  戦争や災害など巨大な不幸を何度も経験しながら、
  悲しみを受け止める社会をつくらず、
  「忘れなさい。前向きに生きなさい。頑張ろう」
  と経済復興に結びつけることばかり繰り返してきた。

  死者と悲しみに寄り添い、
  社会の信頼性を高めていこうという思想が
  生まれてこなかった。

  日本の社会は弱者の視点を持たず、
  災害に当たっても「上からの目線」を繰り返してきた。
  
  「安心・安全」という言葉が為政者の側から使われるが、
  「安心」個人の心の問題であり、
  権力者が使ってはならない。
  権力者ができるのは「安全な社会」を作ることだけだ。

 ※至言と思うが、
  日本人離れの感性ながらはたと膝を打つ。
  感性・感覚といえば民族性・性格であろうから、
  "情緒民族日本人"を替える方法論は見当たらない。

なにしろ
  「夫婦仲の悪い夫婦が努力もそっちのけで、
  仲人の仲人口の悪口」をしているようなもんだ。
  - 戦後の日本
  
  一介の漁師にはわからない。

  頭の中にフォルダーを作っておくだけだ。

 ◎エピローグ
  万という単位の人が死に、
  巨大な悲しみが蔓延している。
  
  コミュニティーをうしない、
  悲しみをバラバラにされたとき、
  人間は信頼を失う。

引用 
  野田正彰 関西学院大教授 論文
  44年高知県生まれ 災害救援学
  災害や犯罪について社会的、精神医学的視点から
  フィールドワークを続けている

  岩手日報 平成11年3月27日


☆ 北の漁師の流儀-戦訓
 ○まずもって不断の鍛錬
  それはこうだ、
  平素からの避難訓練、その意欲、その継続。
  住民組織の日常的な備えの見直しなどソフト面で補
  う体制作りが重要だ。

  『ひたいに汗して、身体で覚えて息も切らして
  己のものにする』

 ○戦跡を訪ねる-地震・カミナリ・火事・おやじ

"地震津波の前兆"-知識として収集 
  - 研究心が必要。
   経験だけに頼ることなく知識を収集し、
もって旺盛なる想像力の涵養につとめる。

  - 明治三陸津波・1896年(明治29年)6月15日 M8.5
   午後午後7時32分
   この日は旧暦の端午の節句であった。
   男の子がいる家では親族が集まって
   祝い膳を囲んでいる最中小さな揺れを感じた。

   この地方は"3月頃から小さな地震が続いており"
   "井戸水が枯れたり、水位が下がったり、
   いわしの大群が連日押し寄せマグロの大漁が続くなど"

   沿岸の漁村では例年と違う不思議な現象が起こっていた。

午後8時7分   
   津波の第一波が三陸沿岸に襲来、
   続いてその8分後の午後8時15分に津波の第二波が襲った。
   その時間はちょうど満潮と重なっていたため、
   一段と波高を高くし、
   リアス式海岸が波のエネルギーを
   さらに高めて襲来するという悪条件が重なった。

 ○『空気が吸える、津浪はこない、
  命もらえる胸前こぶしの間』

  - 大都会の直下型地震など。

  - 阪神・淡路大震災兵庫県南部地震)M7.3
   生きながら焼かれる
   最大の原因は、地震後一瞬にして起こった家屋の倒壊。
   直接被害による死者約5500人のうち、
   77%(4224人)が窒息・圧死によるもので、
   9.2%(504人)が焼死・熱傷による。

 ○大火災-大規模の竜巻に備える-火災旋風
  江戸時代の大火、関東大震災東京市の大火、
  3.10東京大空襲など。

  日頃の生活の中で起こるこの惨渦-火事
  - 最近では必ずといっていいほど人命が失われる。   
  消防博物館

 ○火事避難-夫婦の連携-お母さんの役目
  ご主人は会社、女である身のこのつらさ

  ※『状況は一殺多生ならんか』
   通園、通学児童たのむにどうする下の子は、
   背中に背負って迅速行動、水筒腰回り

  地震に火事は付きもの-梅に鶯松に鶴
  火災遭遇-防災マニュアル

  命の三角空間
-地震時の避難方法の常識に対する新たな説
    
[http://blogs.yahoo.co.jp/maglogy/6437354.html:title=
地震雷火事親父4-防火防水防災-まぐろぐ] 第4部
http://blogs.yahoo.co.jp/maglogy/6437354.html  


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