キャベツパワー・イソチオシアネート・免疫力アップ -ダメージコントロール-まぐろぐ  

キャベツパワー・イソチオシアネート・免疫力アップ

本ブログでは、

『免疫力アップ』の中の"解毒力のアップ"

"イソチオシアネート"を主題として述べます。

次いで、

順次「炊ぎ」の想い出の筆をすすめ、

北の漁師がやった「炊き-かすぎ-飯たぎ」の

涙ぐましい経験を披露。

北の漁師の流儀と続きます。


☆ 免疫力アップ-免疫細胞を活性化させる強力パワー






  

 ○キャベツに含まれるイソチオシアネートは、

   植物に含まれる免疫細胞を活性化させる成分。

   ファイトケミカルの中でも驚異的なパワーを誇る。

   水溶性なので水にさらしたり、

   塩もみするときは控えめに。

 ○キャベツの第一の効用は、免疫力を高めることだ

  野菜の免疫力を研究している
  帝京大学薬学部の山崎正利教授は、
  「キャベツの免疫力を高める働きは医薬品並み」と話す。

  いろいろな野菜をすりつぶしてマウスに食べさせ、
  血液中のTNF(腫瘍=しゅよう=壊死因子)
  という成分を調べた。

  TNFは白血球が分泌する物質で、
  ウイルスやがん細胞を殺す働きがある。

  その結果、キャベツは、
  ナスやダイコンと並んでTNFを
  大幅に増やすことを確認した。

  その効き目は、
  がん治療に使う"免疫療法"
  (免疫力を高める医薬品)と同程度だった。

  「これほど効くとは予想していなかった。

  最初にデータを見た時は、

  実験手順を間違えたと思ったほど」

  と山崎教授は振り返る。

引用
  帝京大学薬学部 山崎正利教授 論文

  免疫力第一位の野菜は-オリゴ糖→善玉菌の餌


  ○栄養と免疫 
   ものを食べることは通常、
   栄養素を主に考えられています。  


  

   しかし、食事をすることは、
   単なる栄養素の補給に留まらず、

   免疫系をしっかりさせる

   あるいは記憶をしっかりさせるなど、
   生きていく上での
   生理作用に非常に大きな影響を及ぼしている
   ことがわかってきた。


  ○非栄養素-ファイトケミカル

   栄養素は短い時間で生命活動に影響があるのに対し、

   非栄養素は、長い時間をかけて影響を与えること、
   長い生命活動の中で非常に大きな意味を持っている
   ことがわかってきた。

★ 非栄養素には大別すると三つの働きがある  


  

  1 抗酸化作用

2 解毒酵素誘導 

3 免疫の制御

 

引用 
   山崎正利教授

   植物系食品の機能性



☆ 北の漁師の想い出-炊ぎ飯たぎ

 ○沖合底引き漁業の一こま-沖合トロール
 ・かまどは暖房兼ねて重油ストーブ一つ。
 ・釜はご飯釜一つと魚汁の釜の二つ。

 ・釜の蓋は、
  船大工がこしらえた、
  安定よくするため、
  厚さ三寸〜三寸五分もあろうかという、
  杉か檜のたまげるようなやつ。  

  
  

  さしわたしの長さ一尺三寸、
  目方が五百匁はあったろう、
  なにしろご飯釜の蒸気圧で吹っ飛ばないように。

  操業間の飯炊ぎだから「めっこ飯」-蒸し方を失敗
  -にするよりは「こげ飯し」は、
  どうにか食える。

 ・毎食「魚汁と焼き魚」は欠かせない。
  昔のことだから、肉はおろか野菜もろくなものは、
  積んでくれない。

  食いたかったら魚をこさえて食え、という時代。

◎けだし魚食のおかげ?

  こうした生活間、三度三度毎魚食い。

  おまけに酢を多用、酢は忘れることがままあって、

  しょっぱくても、脂濃くっても、腐る一歩前の魚、
  なまぐさい魚などなど-おー酢とってくれ、と。

  身体が欲しがるんだろうか?

  そのうちに酢を使うようになった。

  働く身体の食生活の原体験?



 ・米、味噌、醤油は船主分。
  野菜といえば、ねぎ、玉ねぎ、玉菜(キャベツ)
 ・寸暇を惜しんで魚を乾かして、

  操舵室のアッパーに網で仕掛けして、
  カラスカモメに捕られぬよう、
  用意万端怠らず、
  夜中に雨に降られりゃ大ごとだ。
  -魚が臭くなる。

 ・船が港に帰ればこうやって大わらわ、
  水揚げはまらず鍋釜洗い、
  早速食料仕込みの買い出しへ韋駄天走り。

 ・気が付けば早日暮れて腹がへり、
  残りの冷や飯かっ込んで、
  洗い終いもそこそこに、
  まなこをこすってあくびで我慢して、

  また忘れた銭湯ゆき。

 ○この時代、
  船の若い衆・単身者-所帯持ちでないものは、
  "船番兵・船どまり"が、

  母港-家に帰る-に戻れば慣習。
  寄港-旅の港-所帯持ちが船番兵。

  このような棲み分けが厳然とあった


☆ 北の漁師の流儀

  小輩らが仕込まれたしきたり、掟、不文律など、
  まつわる話で筆をすすめます。

○いつもの生活の不文律
  ・当然のことながら、
   米、野菜、魚など洗い物は、すべて海水。

  ・米とぎ
   真水は限りがあるので、
   これで米にほどよい塩味が付く。
   
   間違っても塩水で炊いちゃいけません。

  ・酒、酢を炊きあがる前に少々垂らす と、
   旨味が増す。

   聞かされたが小輩はやったことがない。

  ・魚は旨味が流れず自然と理屈に合っていた。
   コツは洗いすぎないこと。

   脂身の少ない魚は手早くサアーッと。
   旨味分がもったいない。

  ・かだ船(姉妹船-同船主の)とか仲間の船から、
   魚を貰ったり、バグったりしたときに、
   炊ぎは大変だ。

   そんなときだ可愛がられていると、
   皆が助けてくれる。

  ・たいがい刺身となるから、醤油が減る。
   船主から悪口を言われるのはいつも炊ぎだ。

   刺身皿があるもんじゃない、
   かねの食器になみなみと注ぐもんだから、
   炊ぎはハラハラドキドキ。

   コマイ船主に見つけられたら大ごとだ。
   醤油がもったいないと。

  ・いつだったか忘れたが、
   本まぐろの"ほっつ"(心臓)を、
   年寄り連中が焼酎でいっぺぇーやるから
   ほっつの刺身をナ。

  ・このときの心臓の洗い方
   あまり丁寧に洗うな! 
   
   旨味が流れてしまう、と。

  ・血の中の脂分が旨味。
   イルカの心臓もまたしかり。

   本まぐろは格上だけど、イルカもいいですヨ。
   本まぐろまぼろしのCD級、イルカはCD級。

  ○船内生活の要領

  ・時化のとき
   昔の船は、
   浪が打ち込みやすくはけやすい作り。

   三十年にはなろうか、
   その頃から船の造りが浪が入りにくく、はけない。
   そういう漁船構造規程にかわった。

   それ故、
   しばらくはデッキの上で泳ぐことになる。
  
   閑話休題
   こういう話がある。
   冬場の東太平洋と思し召せ。

   大時化の中連日連夜の操業間、
   大浪一枚くらって若い衆が、
   とんでもないところに挟まった。

   通常の海況では考えられない場所、
   あろうことかコンヴェアーの脚のアングルの
   間の中に。

   自然の力は恐ろしいもんだ。

   直ちに"緊急電"を出しながら、
   揚げ縄(幹縄)切って、
   ラジオブイとランプをつけて離し、
   酸素でアングルを切って助け出す。

   大丈夫か、意識はあるが骨折あり。

   幸いなことに、
   あのアメリカ海軍のエンタープライズ
   付近におった。
   ヘリで救助にきてくれた。

   うれしいですな。
   さすが同盟国、かの国の海軍魂。
   シーマンはこうでなくちゃ。

   後日談

   すぐに輸血、手術して、
   翌日目が覚めたらリハビリだ。

   これには参ったらしい。
   痛くて痛くて泣いたらしい。

   日がたって、

   迷惑なことに"なんとか肝炎"に罹って、
   船乗り生命あきらめた。


  ・時化の中の糞のしかた
   上記のように、
   ダイナミックなことになりやすい。

   運が悪けりゃ板子一枚地獄なり。
   閻魔様に呼ばれて、
   水漬く屍の土左衛門

  ・普通の時化のとき
   風下のサイドないしはデッキにそのまま。
   浪に洗われるうれいなし。

   流れないような時化のときは、
   散水(雑用水)で流す。
   ポンプがない船は、
   "かっぽれ"-〜という-綱の付いた水桶で汲んで。

  ○時化だからカッパを着てる常態。
   乗り組んだ早い段階で仕込まれた。

  ・大時化のとき
   風上の舷で、浪をかぶっても落とされない。


 むかしむかしの"わらす若い者"-ワラスわかいもんの頃。

 右も左も皆目分からず、
 素直に結果を出せばこれコミニュケーションなり。

 戦訓とはこういうことか。

[http://blogs.yahoo.co.jp/koko18ban_top/8114144.html:title=
漁撈長の資格と人間関係]-水没せる未帰還まぐろぐ  


まぐろぐ
H24 2012-07-05 1500