ごぼうパワー・抗酸化作用イヌリン等-未病への挑戦-まぐろぐ  

ごぼうパワー・抗酸化作用イヌリン等-未病への挑戦  

ごぼうを食用とするのは世界で日本と韓国だけでしたが、
豊富に含まれる食物繊維の効用が認識されたいま、
アメリカでも食べられ始めているそうです。
  
本ブログでは、
1.食物繊維・抗酸化作用-「イヌリン・リグニン」
 「ごぼう茶」の紹介。
 
2.抗酸化作用-「ポリフェノール」と、
 亜麻仁油-「αリノレン酸」について。

これを述べます。

3.北の漁師の流儀
 ごぼうの思い出。
「洛中洛外糞尿譚」の解説。  

☆ イヌリン
 イヌリン (inulin) は、
 自然界においてさまざまな植物によって作られる多糖類の一群である。
 炭水化物の一種、果糖の重合体である。

 


 

 イヌリンは栄養上の性質に優れることから、
 食物製品に使用されることが近年増えてきている。
 薄味のものから甘めのものまで広範に使用されており、
 砂糖や脂肪、小麦粉の代わりに用いられることもある。

 これは次の点において有利であるとされる。
 イヌリンは砂糖や他の炭水化物と比較して、
 3分の1から4分の1程度のエネルギーしか含まず、
 脂肪と比べて6分の1から9分の1程度のエネルギーしか含まない

 さらに、カルシウムの吸収を促進し、
 おそらくはマグネシウムの吸収も促進する。
 また、腸におけるバクテリアの活動を増進させる。 

引用 WikiPedia

ごぼう-イヌリン-カロリーなど分析-は、
 植物繊維が非常に豊富でタケノコの倍以上は含まれている。
 加えて消化吸収が困難なそれを多く含み、
 血糖値が上がらないので"糖尿病患者"には好適の食材である。

根にはミネラル(セレン、鉄、カリウムなど)を含んでおり、
 肥満防止や動脈硬化改善、血圧の安定にも効果がある。

 人間が持つ酵素(消化ーー)では消化吸収が不可能な糖質で、
 肝臓への負担を軽くし血糖値を低くさせる成分です。

 その結果インシュリンが分泌量を低下させ、
 "ダイエット"に効果的に働く-低インスリンダイエット

 ◎インスリンの持つ炭水化物や糖類は、
  体内でブトウ糖に変わらないことから、
  ダイエットや糖尿病などの予防に効果的といわれる。 

  イヌリンは、
  腸内で初めて分解されフルクトオリゴ糖となり、
  腸内細菌が代謝できるようになる。
  そのため腸内環境の改善、便秘予防の効果もある。

☆ ポリフェノール代表的なもの
 ポリフェノールというと赤ワインが有名で、
 そもそも世間一般で認知されだすキッカケにもなったのですが、
 その他にもポリフェノールの種類としては、

 「緑茶のカテキン
 ブルーベリーのアントシアニン
 大豆のポリフェノール

 などをはじめ実に多くの仲間が存在し、
 その数は数千種類にも及ぶと言われる。   
 


 




 

 ポリフェノールの効果が認められたのは赤ワインがきっかけです。

 フランス人は肉や乳製品などの高脂肪食品をたくさん食べますが、
 ほかのヨーロッパの国よりも心臓疾患による死亡率が低いのは、
 彼らがよく飲む赤ワインに含まれる
 ポリフェノールの抗酸化作用による、
 という報告がなされたためである。

  
 ○ごぼう茶-ごぼう水」-抗酸化物質最適摂取  
  自身の細胞を酸化から守るため、
  ポリフェノールを作るようになった。
  トリカブトなどの毒性もこのたぐいです。
  



○参考サイト-カカオマスポリフェノール-カカオ豆-チョコレート

  チョコレートやココアの原料であるカカオ豆に、
  含まれているポリフェノールで、
  悪玉コレステロールの酸化を防ぐと共に
  血液をサラサラにすることにより、
  動脈硬化を予防する効果があるとされている。

  また、カカオ豆には精神安定作用がある
  GABA(ギャバ)-グルタミン酸が含まれていることから、
  



  

  リラックス効果が生まれるといった効能がある。 

  発芽玄米-ギャバ

※「ごぼうパワー」の働き-上手な摂り方
 ポイント
 魚もそうだが、
 皮の近くに栄養、ビタミンが多いため、皮をむかないで、
 表面をこそげ落として調理するのがポイント

 ◎ごぼうのさきがき-リグニン
  ゴボウのささがきは、薄く削るような切り方なので、
  皮の硬い感触もそれほど気にならないはずです。
  



  


  またリグニンという食物繊維の仲間も
  空気に触れるとたくさん吸収できるようになるので、
  ささがきのような、断面積の大きな切り方はお勧め。

 "アク抜き"は、
ごぼうを切ったときに
"酢水"に短時間ひたすだけでも、効果あり。


ごぼうの豊富な食物繊維がコレステロールの吸収を抑制
ポイント
  リグニンは切り口から発生するため、
  切り口の表面が多くなるささがきが効果的。

  また、ビタミンB1を含む豚肉などの食材と組み合わせ、
  砂糖や油を使用して調理すると、便通を良くする効果がアップ。
  

 

参考サイト
亜麻仁(アマニ)油に-[「α-リノレン酸」]ついて
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○「αリノレン酸」-必須脂肪酸
 


 
 

☆ 北の漁師の流儀-ごぼうの思い出
ごぼうは、
  家に、畑に、百姓屋にいつでもあったが、
  大根、にんじん、じゃがいも、さつまいも、トマトは生食で、
  飽きてしまってなくなってさあ考えた。

  どこそれ屋の畑にごぼうはあるんだが、
  生で食って当てられないかとブルブルこわごわと、
  腹が減っては戦はできぬ、
  何のかんのと理屈をつける。

  背に腹は代えられぬ。
  みんなで食えば怖くない。
  役割分担段取り決めて、
  味はともかく焼いても食おうじゃないか、
  今日がチャンスだそうだこの時だ、
  腹の虫が待ってるぜ。  

 ○こうしてなかなか機会に恵まれず
  一日ぐらいは我慢してヨ腹の虫。
  
  文字どおり、回虫、サナダムシもなんのその、
  ≪「虫下し」 学校配給頼みの綱だ 青い顔して飲む薬≫
  ≪青い顔 便所に行って引っ張り出して 白い虫≫
  ≪ご飯時 のどがおかしい痒いから あっと驚くサナダムシ≫

  こんなわけで、
  学校当局の温情による虫下しの配布はありがたかった。

 ○終戦直後の欠配時-水道未設井戸水使用-赤痢になるよりは・・・
  小遣い銭をもらえる連中は、
  「アイスキャンデー」一日一本食べていた。

  我ら利かん坊は毎日山へ、浜へ、空き地の畑へと、
  川の岸壁で魚の干しかす食らって腹満たす。
  それでも赤痢になるよりまだましだ。
  こうして野菜を食えるからまだしも、
  浜の小さな集落ならば、
  魚オンリーまた魚、初夏から初冬まで「野あそび」三昧。
  海に潜ってウニ・アワビ、
  あるいは山へ桑の実・ばらいちご。

  自然をともに親しんでハードトレーニング、
  親の手伝い忘れちゃいけない怒られて、
  あわや「飯止め」
  説教食らって細る思いの味噌付けご飯。

 ○この頃の腹虫のはなし
  用あって県立病院の廊下で見たポスター

 「回虫などが腸の中の雑菌を食べる、
  抗生物質を服用するより身体に優しい」
  

  けだし、生物学、生理学、病理学の真理をつくものと。

 ○ごぼうのある船内食事の風景
  食糧金のきまりはなく、
  味噌と米は船主支給、野菜がなければ出入りの商店。
  時期的になければ、
  山里の百姓さんが馬車で来て、
  「薪-ならの木」など「人糞肥料」との物々交換で、
  置いていった各種野菜-ごぼう等。
  
  家の船が入って魚があれば、
  キンキン・ばばがれいなどいつものお礼に持たせやる。

  ※さながら「大原女・白川女・桂女」のごとく-閑話休題
  
   水菜ァ、蕪ァ、しょんべんしようィ-下肥文化
  



  

白川女 腰巻き・襦袢もあらわに手甲・脚絆もりりしく
昔から「たおやめ」が

 
   
   大店・御大家にいくと、
   「おまる-漆塗りの年代物」-厠が当然外だから、
   立派なそれを渡されて「肥桶」に移し・・・。 

   このはなしには驚いた。
   あまりにも私らの小さい時分の頃とそっくりだ。

   「しょんべん」という言いまわしは、
   山城国から来たのか、その当時の物流機構がなせる技か。
   
   遠く奥州の地にも「近江商人」が商いにきて、
   居着いているぐらいだからか。

  閑話休題を終わる。

  早く入港してあるいは朝揚げも終わり、
  船の年寄り・一番若い衆らが一杯やるのに、
  作る鍋物・煮込み煮付けがあったけど、
  ごぼうはさきがけ、魚はキンキン・ばばがれい(子持ちがれい-
東京)-今では高級品、ばばがれいは幻。
  
  こうした恒例の飲み会は、
  大事な調味料の醤油を濫用するので船主が帰って船頭もまた、
  天下ご免のご苦労会-憂さ晴らし。
  まだまだ飲めない「炊ぎ」はお呼びじゃない。

  ≪善はいそげ早々と 帰って寝ながら菓子を食う≫   

 ダメージCtr身体への労り-海没せる未帰還まぐろぐ


まぐろぐ
H24 2012-09-25 0700