蟹パワー・キチン・キトサン/ニッスイ「快適闊歩」-ダメージコントロール-まぐろぐ
蟹パワー・キチン・キトサン/ニッスイ「快適闊歩」-ダメージコントロール
本記事では、
○動物性の食物繊維であり、
カニの殻から生まれる有用バイオ資源として、
人間の消化酵素では消化されない、
「キチン・キトサン」を紹介します。
次いで、
北の漁師の流儀として、
晴れて新年を迎える歳取り魚の毛蟹の想い出を記す。
☆ キチン・キトサン
- キチン・キトサンは、
キチン・キトサンはコレステロールを下げる成分。
その他に人工皮膚や抗菌グッズ、化粧品、
水処理や農業などにも利用されている。
キトサンからはひざ痛改善で人気のグルコサミンもつくられ、
ニッスイでも健康食品として生産している。
☆ かに殻から昆虫、キノコまで自然界に眠る豊富な資源
○「セルロース」-キノコ・菌類の細胞膜にも多く含まれる
・「バイオ資源」
- 植物を形作っている繊維質のセルロースは
自然界に多く存在し木材や紙として使われている。
- キチンは自然界に膨大な量が存在し、
セルロースと同じくらい多く天然に存在する。
☆ 人体に親和性が高く医療分野で利用
- 捨てられるかに殻が莫大で、
何とか資源利用できないかと考えられた。
○「人工皮膚」
- キチンが最初に脚光を浴びたのは人工皮膚であった。
1990(平成2)年、
ロシアのサハリンに住む少年が大火傷を負い、
札幌医大に緊急搬送されてきました。
この少年、コンスタンチンくんは同医大で治療を受け、
そこで使われたのがキチンの人工皮膚、キチン膜である。
- キチンは生体への親和性が高く、
細胞レベルでのなじみがいい性質がある。
また、血液成分が通り抜けて、
雑菌を招く老廃物がたまりにくく、
しかも、肉芽組織を誘発し
損傷を受けた組織を再生・修復する。
生体内で異物とみなされにくいため、
アレルギーも起きにくい。
そのため、キチンは人工皮膚だけでなく
手術縫合糸などにも使われ、
最近では人口骨や止血剤の材料としても使われる。
☆ コレステロールを下げる初のトクホに
- 「コレステロールを下げるサプリメント」として
2000年代に登場し、初の「トクホ」に認定されたのが
キチン・キトサンでした。
○メタボ対策がどんな仕組みで起こるか解明が進んでいる
- 細胞実験や動物実験では、
キトサン摂取によって『血糖値』が下がり、
また、食品に含まれるプリン体も除去され
血中の『尿酸値』が下がり、
さらに、人工透析患者の大敵であるリン酸の血中濃度が
低下することが確認できた。
☆ グルコサミンは膝痛改善で人気のサプリ
○グルコサミン-「健康食品会の期待の星」
- キトサンは高分子、
つまり分子がたくさん結合した状態の物質(多糖類)だ、
これを加水分解すると、
最小の単位(単糖=低分子)までバラバラにできる。
- 高分子のキチン・キトサンは
体内に吸収されずに排出されるが、
小さなグルコサミンは体内に吸収される。
- グルコサミンは関節痛、
特に変形性膝関節症の痛みにいいといわれ、
グルコサミンは「効いている」と実感されることが多く、
リピートの非常に多い健康食品である。
ニッスイからも「海の元気グルコサミン」と、
グルコサミンと共に関節の潤滑油の働きをする成分の
『コンドロイチン』を含む
[[快適闊歩]]という商品が発売されている。
○ヒルアロン酸-関節の軟骨を構成する物質
- 最近の研究の成果
関節の物質が壊れると、
壊れた物質が生成した細胞から
『壊れましたよ』というシグナルが出て、
それを関節組織が探知して修復するといった機構があり、
グルコサミンにはこの機構を発動する作用があるらしい、
ということが分かってきた。
☆ 保湿効果で美肌効果化粧品、ヘアケアに利用
- ヒアルロン酸は関節だけでなく皮膚にも存在し、
保湿力を高める美肌成分として近年大いに注目されている。
グルコサミンがヒアルロン酸を作る物質ならば、
保湿・保水効果も期待できそうだ。
- そもそも、キチン・キトサンは人体親和性が高いし、
軟骨によければ皮膚や髪にもいいことは、
研究者ならすぐ想像がつく。
- 実際、最近は美肌効果が期待できる潤い成分として、
美容液・クリームなどの化粧品やシャンプーなどにも
使われている。
- 最近では、
グルコサミンをサプリメントなどで摂取し、
化粧品として内と外から美肌のケアするといわれる。
☆ 抗菌、抗がん作用の報告も
- キトサンは『抗菌力』があることも特徴。
細菌やウイルスなどはマイナスの電気を帯びていて、
プラスの電気を帯びたキトサンが吸着して繁殖を防ぐ。
キトサンの抗菌力を生かした製品には、
除菌ガーゼ・医療用の抗菌衣料、
あるいは漬物類まで多彩である。
☆ 新しい発見が今も続いている
- 今後が期待されているものとしては、
例えば、免疫活性作用や抗がん作用。
キチン・キトサンを処理する過程でできる
キチンオリゴ糖とキトサンオリゴ糖には、
「免疫を活性化させる作用がある」という
研究結果が複数報告されています。
キチンオリゴ糖には動物実験で、
抗がん作用も認められた。
そのほか、キトサンには、
マイナスの電気を帯びた抗がん剤を
プラスの電気を帯びたキトサンでくるんで投与し、
体内で徐々に溶かして
『副作用』を抑えるといった使い方も考えられる。
※もともと日本人は「魚食民族」だ-北の漁師
引用
日水マーケット・テクニカルサーチ-かつての遠洋底引の雄
☆ 歳取り魚の想い出「毛蟹」-北の漁師の流儀
- 生まれてこのかた「歳取り魚-鮭・新巻鮭(塩引き)」は、
我ら三陸沿岸の文化であった。
わけても毛蟹は漁家ならではのご馳走で、
今では高級品ながら当時は単なる食料品。
季・節句の子供から大人まで斉しく食らう魚。
- こうして冬は春まで、
鮭・ナメタガレイ(ババガレイ=標準和名-宮城県の
歳取り魚、東京では「子持ちガレイ」)・塩数の子
(かますに入ってどこから求めたか未だに?)・タコ・
鮫(アブラツノザメ=なます、ぬた)・真鱈の酒粕汁。
毛蟹の大、子持ちのボタンエビいずれも刺身に。
≪魚三昧 食らい三昧 怒られ三昧≫
ババガレイ
赤ボタン・ブドウ海老-三陸のボタンエビ・いまや幻
アブラツノザメ
≪魚ばりあまり食うな 米の飯をありがたく食べろ
米の飯を食えない人もいるんだぞ≫ と。
- 歳取りの三十日あたりの水揚げの時に、
これらのトロール魚をそれぞれ箱で、
船主分として勝手に「ひきよう」する。
- 船主の食い扶持として持ってくる。
- これに伴って水主(乗組み若い衆)達も、
適当に正月魚を囲っておく(分け魚の外に)。
三十日ぐらいから正月相場が値下がりする。
いやはや鷹揚な時代でした。
※それにしても、
誰もが大好きなかにカニ蟹。
今の時代高級魚しかも大変な栄養価、栄養効果。
しかも先々の研究成果も期待できる。
かにの人体に対する貢献度は計り知れず
自然界の驚異というべきか。
今更ながらに感心しているところです。
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まぐろぐ
H24 2012-12-25 0550