柿パワー・市田柿・南信州下伊那-未病への挑戦-まぐろぐ

柿パワー・市田柿南信州下伊那-未病への挑戦

本ブログは、
干し柿で有名な伊那谷高森町の、
市田柿」の紹介記事です。

柿のタンニンの栄養効果の功罪を説き、
その他ビタミンA(180IU)など栄養成分の概要を紹介します。

  • 乾燥させることにより、

 渋柿の可溶性の柿タンニンが
 不溶性に変わって(渋抜きがされて)渋味がなくなり、
 甘味が強く感じられるようになる。
 (その甘さは砂糖の約1.5倍とも言われる)
 
次いで、
ガキの時分の「"豆柿"の木登り遊び」-北の漁師の流儀

☆ 柿の栄養
- 最も多い栄養成分は炭水化物である。
  水分が減っている分、高カロリーな食品となっている。
  食物繊維も豊富である。
  他にミネラルとして、
  マグネシウム(30g)、カリウム(820g)も多い
  
- 柿はビタミンC(7.0g)が豊富で、
  生の大きい物ならば一個で一日に必要な量は補給できるが、
  ビタミンCは干し柿にすると無くなり(3mg)、
  その代わりにβ-カロチンが増える。
    
  しかし、
  食べ過ぎるとタンニンの作用で
  鉄分(0.7mg)の吸収が妨げられるという悪影響があるので、
  一日に食べる量は1、2個がよいとされる。

☆ タンニン・柿タンニン・可溶性タンニン
- "柿タンニン"は、渋柿の実を搾って抽出されるもので、
かなり強い渋味が特長。
柿タンニンは水溶性のため、口の中の唾液に溶けやすく、
渋味を感じやすくなる。
- 甘柿や干し柿を食べて、渋味を感じることがないのは、
もともと水溶性だった柿タンニンが
「不溶性」のものに変化するためといわれている。

◎和菓子の甘みは干し柿が基準
 和菓子の甘さの基準としてよく干し柿が引き合いに出される。
  柿は酸味が少なく、
  通常15〜20%程度の糖度を含んでいますが、
  干し柿にすると40〜70%にまで上がる。
  
  この糖度は、練り羊羹と同じ程度であり、
  そう言えば、干し柿の実の中側は
  ネットリとしていて羊羹の食感に似ているような・・・。
  これが和菓子の甘みの基準なのでしょう。


  また砂糖が貴重品だった昔、
  干し柿の周りの白い粉、
  これは実の部分の糖分が結晶となったものなので、
  これを集めて砂糖の替わりにした頃があり、
  ここから和菓子の甘さの基準に
  干し柿が使われたという説もある。
  

引用 「柿は柿でも干し柿の話」-松坂 与理子

 

☆ 市田柿-白い粉は魔法の粉-『柿霜(しそう)』
 - これはもちろんカビではなく、
  実は果糖と
  ブドウ糖が表面に出て結晶化したもので、
  柿霜という。
  柿霜がたくさん吹いている干し柿は、
  甘くて美味しい干し柿の証明でもある。
  
 ◎柿タンニン-"ポリフェノール"渋柿の実を搾って抽出
 - 口臭、体臭の悩みを持つ方や、
  加齢臭が気になりはじめた方から注目されている。
  
  ポリフェノールは抗酸化作用を持つ成分、
  赤ワインにたくさん含まれていることが知られている。
  
 ◎しかし、実は柿のほうが、
  ワインよりもはるかに多くのポリフェノールを含むし、
  なんとその差は20倍にもなる

  そんな柿タンニンは、もちろん天然由来の成分、
  とりすぎて副作用を引き起こすようなこともない。
  
  ※自然界由来の人間の知恵-北の漁師
  

引用 「健康サプリ」


[http://www.ichidagaki.info/?mode=cate&cbid=681856&csid=0:title=[市田柿]]-天竜産業
http://www.ichidagaki.info/?mode=cate&cbid=681856&csid=0
800円〜3,000円(税込)
   
☆ 南信州下伊那でしか作ることのできない市田柿
http://miyashita.tk/enshu01.html
- 11月になるとストーブが必要になる寒い気候。
天竜川を中心とした特有の濃い川霧が発生する
地にいながらまるで霧の中を歩くような濃い霧。

- 雨や湿度が高いときはカビが生えないように、
また乾きすぎるときは太陽や風に当てないように
柿の状態を見極める技。
  この三つが揃うことにより市田柿は甘みを凝縮し、
  その糖分が柿の表面を覆い、
  結晶となってきれいな白い粉をまとうことができる。
   
 - 独特な環境で、朝晩の温度差が激しく、
  この時期になると発生する天竜川からの濃い霧が
  大きく影響しているといわれる。
  
 南信州の象徴-柿暖簾  
 
 

☆ 豆柿の木登り遊び-小童の頃
 - 小学二、三年の頃仲間と遊び方を覚え、
  木の登り方も皆に遅れをとらず、
  一緒にできるようになった。
  
  当時町内に一本の大きな豆柿の木があった。
  まっすぐな二十メートルはあろうかというもので、
  ガキ共には腹を満たす頼もしい木。
  当然男ガキの専有物。
  

  根元の幹の直径は一尺五寸以上はあった。
  一番下の枝まで一間半から二間までだったかな。
  これに手をかけるまでが一苦労。
  
  隣の木にぶら下がって近くの塀に脚をかけ、
  はてまた仲間に腰を上げてもらい、
  
  ≪窮すれば通ず くされガキの思いの一念≫
  
  柿の木の枝は折れやすいくわばらくわばら
  こうしてマウンテンゴリラの如く、
  ほお張りむさぼりつくす気の向くままに、
  小さい子分共に落とす豆柿を、    
  にっこり笑って悦に入り、
  暗くなってきたぜまたあした。
  夕飯遅れちゃならない飯止め怖い。


まぐろぐ
H24 2012-12-19 1630