鮭パワー・アスタキサンチン-ダメージコントロール-まぐろぐ
本記事は、
アスタキサンチンの紹介です。
源流部まで遡上して産卵するさけ。
そのパワーのもとと考えられているのが、
赤い色素、アスタキサンチンです。
ビタミンE の1,000 倍の抗酸化作用をもち、
疲労回復に、メタボ症状の予防・改善に、
美肌づくりに効果があるといわれる。
アスタキサンチンの有用効果とその秘密を紹介。
次いで、
鮭にまつわる想い出-北の漁師の流儀を
綴ります。
☆ アスタキサンチン-海からの贈り物
- ニンジンやカボチャなど緑黄色野菜の色素成分はsカロテン、
トマトやスイカの赤い色素はリコピンと呼ばれる。
※これらの天然色素には強い抗酸化作用があり、
がんや生活習慣病の予防に効果があるといわれる。
ところが、
これらの抗酸化力を大きく上回る力があるといわれているのが
アスタキサンチンである。
○魚由来の成分
- アスタキサンチンは、さけや表皮の赤い魚、えび、
かになどの魚介類に含まれる赤い色素である。
紅鮭の婚姻色
アスタキサンチンはがんや生活習慣病の予防をはじめ、
疲労回復や美肌などにも効果があると期待される。
☆ 食物連鎖で蓄積する赤い色素
- 「アスタキサンチンを蓄積する生き物は多いのですが、
筋肉全体が赤く染まるほど蓄積するのはさけだけです。
故郷の川の源流部まで遡上して産卵するパワーの秘密は、
この赤色の筋肉にあるといっていいでしょう」
- 「アスタキサンチンは天然色素カロテノイドの一種です。
もともと海中の藻類などに豊富に含まれていて、
それをプランクトンが食べ、
そのプランクトンをえびが食べ、魚が食べ、
食物連鎖でさまざまな魚介類の体内に蓄積されていきます。
さけの他には、
まだいやきんめだい、きんきなどの体表の赤い魚、
さけの卵のいくら、たらの卵のたらこに多く、
また甲殻類もアスタキサンチンが豊富で、
オキアミはほぼ全身に高濃度のアスタキサンチンを含む。
えびやかにの甲羅のように加熱すると
赤くなるのがアスタキサンチンです」
と語るのは、
海産物の有用成分を研究する
東京海洋大学大学院の矢澤一良特任教授
※ちなみに-北の漁師の流儀
- アスタキサンチンの鮭パワーを持ってしても、
生まれ故郷の日本に戻れない。
○海洋の生存環境が変化-『孵化放流』が
それを助長している-既に久しい
さけます漁業は国際漁業、
列国の権益がからみ合う中思惑が交差する。
○反捕鯨団体のグリーンピースが暗躍して、
調査捕鯨がままならず日本政府は機能しない。
政府は公表してないが、
国際漁業であるからして外交力-海軍力-及び腰。
ましてや水産庁には発言力なし。
将来的には「鰹一本釣り漁業」も、
支那のなりふりかまわぬ外交活動-
日本人は鰹の刺身が食えなくなる。
これ以上は市井のブロガーは筆を進め得ず。
☆ 病気や老化に関わる活性酸素
- 「生活習慣病、慢性疾患、認知症などあらゆる病気の発生、
ひいては老化に、活性酸素が深く関わっていることが知られています」
(矢澤一良特任教授)
生きるうえで必要な酸素ですが、
体内で酸素から生まれてしまう活性酸素には強い酸化力がある。
そのため、
鉄がさびたり油が酸化してしまうように、
活性酸素が体にダメージを与えてしまう。
めぬけ・幸神めぬけ・大さが-刺身・煮付け
そこで食品由来のアスタキサンチンである。
☆ アスタキサンチンに強力な抗酸化作用
- 活性酸素の中で『一重項酸素』は、
紫外線を浴びたときに皮膚に発生し、
シミやシワなどの原因となるといわれている。
「アスタキサンチンは
一重項酸素に対して
顕著なパワーを発揮することがわかっています。
研究によるとアスタキサンチンはsカロテンの40倍、
ビタミンEの550倍もの活性を示しています」(矢澤一良特任教授)
「アスタキサンチンはその構造から、
細胞膜での脂質過酸化反応を抑える作用が強く、
そのパワーはビタミンEの1,000倍にのぼる」
(矢澤一良特任教授)
☆ さまざまな疾病発症予防の効果-メタボ対策
○『酸化ストレス』
- 強力な抗酸化物質であるアスタキサンチンは、
酸化ストレスが原因のさまざまな疾病発症予防、
美容に関わる改善に効果がある可能性があるといえます」
(京都府立医科大学・吉川敏一教授)
○メタボは内臓脂肪型肥満に脂質異常症、
高血圧、高血糖のうち二つ以上が重なった状態をいうが、
肥満や脂質異常症、高血糖の状態は酸化ストレスを発生させ、
酸化ストレスがさらにメタボを悪化させる。
強い抗酸化作用のあるアスタキサンチンに効果が期待される。
☆ 食事内容の工夫-アスタキサンチンで疲労回復
- 「とくに大きな効果が認められたのが
アスタキサンチンとω3脂肪酸(EPAやDHA)でした。
吉次・キンキ・めんめ-湯煮・焼き魚
疲労には肉体的なものと精神的な二つの疲労がありますが、
アスタキサンチンはどちらの疲労回復にも効果がありました」
(順天堂大学・澤木啓祐特任教授)
☆ 鮭にまつわる想い出-北の漁師流儀
- 漁家に生まれて海人になって、
現在進行形で想い出をつづる。
○鮭の食い方を覚える-箸のはこび
- 酒を飲む大人のまねをして、
「腹がわ」から箸をつけあばらぼねごとほおばり、
まず旨いとこらから定法です。
続いてカマの処そして頭はべつに食らう。
普通カマはその家の長老が箸をつける。
すべからく「皮境の旨味」をひとしずくも逃さず。
○魚の切り方を覚える-刃物のとりまわし
- 鮭の身おろし
腹側から出刃を入れるが定法。
鮭は身があばらから離れないので背骨を見ながら。
実は「マグロの解体ショー」はずうっと簡単。
魚屋と違って漁師は四半身にしない。二枚おろし。
○塩ふりのしかた覚える-しょぱく漬けるのは誰でもつける
- これは経験だ。
たなごころに塩をもり各魚のあんばいを覚える。
○鮭の塩引き(新巻)
- 小輩はあの鮭をたなごころ山盛りの塩二つで漬ける。
そうすれば腹皮の部分が発酵し甘く食える。
- 最初に裁割した鮭をよく洗い「ぬら」をていねいに。
鮭は他の魚と違うのでこれを吟味する。
三陸工房秋鮭荒巻縄鮭
そうでないと乾かす段階で臭くなる-塩が効きにくい。
- 水切りの「簀の子かむしろ」と、
重しの石をのせる板を段取りして漬けるが、
三日四日したらしみ出た血水(なま)を捨て、
鮭の体側を反対にして三四日待つ。
- 漬け終わり鮭を半日、あるいは三時間水漬けにする。
この時塩をたなごころ半分入れてやる。
- 乾かすのは一週間、半月風を頼りに天日に当てる。
天日が旨味を増してくれる。その後は日陰干し。
春の彼岸までに食す。
蟹パワー・キチン・キトサン/ニッスイ「快適闊歩」-ダメージコントロール-まぐろぐ
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H24 2012-12-30 1320