團十郎(7代目)・役者たちの洒落が詰まった江戸文様-小咄し-まぐろぐ

團十郎(7代目)・役者たちの洒落が詰まった江戸文様-小咄し

本記事は、
十二代目團十郎の冥福を祈り、
いささか早いその死を惜しむものです。

○手ぬぐいや風呂敷などに見られる独特のデザイン
 その柄は文様と呼ばれ、江戸時代の粋を今に伝えています。
 なかでも、歌舞伎役者が愛用していた文様は、
 江戸っ子の遊び心をくすぐり大流行したのだとか。

○例えば、七代目・市川団十郎の「鎌○ぬ(かまわぬ)」
 鎌の図柄と輪と"ぬ"の文字を配して「構わぬ」と読ませる洒落です。
 


鎌輪奴-かまわぬ-意味


江戸歌舞伎・役者柄


市川團十郎


 また、三代目・尾上菊五郎の「斧琴菊(よきこときく)」は、
 斧(よき)と草書文字の"琴"と菊五郎の"菊"で「良き事聞く」と
 読ませることから、縁起を担ぐのが好きな江戸っ子に好まれたそう。



○洒落の効いた個性的なデザインは、次の世代にも伝えていきたい
 日本の美学。自分らしさが光る創意工夫に溢れた毎日を送りたいですね。

まぐろぐ
H25 2013-03-01 1550