地震雷火事親父2・3-防火防水防災-まぐろぐ

地震雷火事親父2・3-防火防水防災

本ブログでは、
3.11東北地方太平洋沖地震から1年有余すぎ、
あらためて振り返り書きとどめた戦訓を補足改訂、
戦闘状況からの状況設定を明確にして、
「生き残り」の戦訓として広く世に問うものです。

☆ 目次

1.市井の民人(大津浪に備える我らが英知-前兆現象)と、
 学者諸公(地震学など)との乖離。
 主に消防團班長の前戦間の"避難広報と誘導、
 状況偵察、水扉門の閉鎖、
 最期の5分に懸ける火消の心意気"について。

2.求めても得られない貴重な生き残りの戦訓。
 主として「3.10東京大空襲」と「関東大震災」の
 "火焔地獄からの生命維持と生還"を説く。

3.戦闘間の、消防団-非常勤の特別職地方公務員
 (一旦緩急の下義勇公に奉ず)
にとどまらず、一民間人などの平素の覚悟を
 述べます。

上記1.2.3.について、
逐次、船方の消防団班長として戦訓の筆を入れます。

☆ 北の漁師の流儀 
  地震津波の前兆なるもの。
  終わりに、
  分團班長でもある「北の漁師の戦訓のまとめ」を
  説いて筆を擱きます。
  
  三部作ぐらいになる予定です。


※北の漁師はどうする? 
 - 空襲なので、
  想像を絶っすることでもあるし天命にまかせる
  外なきものと覚悟せざるを得ない。

  昔から江戸の大火は強風の日に起きていたので、
  都民の誰もが空襲による火災のことを心配していました。

- 気象術の観点から避難行動する  
  北の漁師は職業柄"気象術・観天望気"にさとい、

  わけても"風の向き"、沖では朝起きてから寝るまで、
  この手はずです。
  習い性になってます。

  引用:「東京大空襲その二」
  「荒ばえ」:相模湾岸の漁師が使う気象用語

  
☆ 火焔地獄-関東大震災に学ぶ -『相模湾地震
』 
 ○結論からの被災状況の設定
- 「退化した防災思想」・全く異なる災害

- 東京・横浜クラスの大都市の、
  直下型地震の経験は世界広しといえども、
どこにもありません。

ロサンゼルス地震は、
マグニチュード6.7、死者61名で参考にはない。

- 大地震が起こったとき、
新旧入り乱れた建物が混在し、
未だに狭い道が入り組んでいる東京や横浜の、
都市部の弱さは消防設備の脆弱さではありません。

- 警告されていた大火災-史上ワースト1の自然災害
 

  古い建物が倒壊して路地を塞ぎ、
救急車や消火活動の妨げとなる活動障壁が至るところで出来、
その結果孤立地帯が生まれるという、
"面ではなく細かな孤立点が点在する"
今まで全く違った被害が数多く発生するものと考えらる。

引用 「関東大震災の素顔」

  • 災害に備えるなら

  
○火焔地獄-火災旋風-竜巻  
 - 関東大震災では〝火災旋風〟と呼ばれる
  現象が大きな被害を引き起こしました。

  火災旋風とは、燃えている建物の形状で生じたり、
  火焔が空気を取り込もうとする上昇気流と、
  横風の組み合わせで生じたりする巨大な炎の竜巻です。





  竜巻部分の火柱は数十mから100mに上り、
  周りを延焼させながら秒速10m程度で移動する。

  関東大震災の時は、
  本所(現在の墨田区)にあった
  旧陸軍被服廠跡の空き地で巨大な火災旋風が発生し、
  そこに避難してきた約4万人が命を落としています。

  この火災旋風の大きさは
  半径約1㎞にも及んでいた可能性がある。

 - 巨大な火焔の竜巻が、
  人々を巻き上げながら縦横無尽に荒れ狂う---。

  関東大震災の時は、
  秒速50mの猛スピードで移動する
  火災旋風も発生したと考えられている。

  阿鼻叫喚の地獄絵図だが、
  老朽化した木造住宅が密集する
  山手線の外周部や環七沿いには、
  一度火の手が回れば
  90年前の悪夢が蘇る可能性は否定できない。

  そんな時、生死を分かつのが、
  「どこに逃げるべきか」という判断だ。

引用 「桑名一徳」准教授
   山形大学工学部・物質化学工学科 論文
- 現代ビジネス

双子地震と3度の上下の大揺れ


☆ 北の漁師の流儀-生命維持
 
 ・地震時の避難方法の常識に対する新たな説
- "命の三角空間"
ダグ・コップ
   :アメリカ国際救助チーム隊長・災害マネージャー
  - 世界で最も経験豊富といわれる。 
- 今まで、
   崩壊した875の建物の中に入り込み、
   60か国からの救助チームと一緒に作業し、
   複数の国で救助チームを組成してきました。

   災害軽減のための専門家として
   国連でも2年間勤務しておりました。
   私は1985年以降、
   世界中のあらゆる大きな災害に取り組んできた。
 

 ※北の漁師はどうする
 - "グラッときたら火の始末"
  "グラッときても備え安心通電火災"



 

 ◎「スイッチ断ボール」
  -地震の時ブレーカーを自動で落とす装置 

- 3.11では、
  数日経てから"漏電"が原因と思われる火災が、
  多発し火事場の戦闘状況が暗闇の中錯綜を極め-
  消防水利の確保と火点への駆けつけ並びに、
  消防ホース延長など-戦闘正面の奔命に追われた。



 - "一週間は油断大敵漏電火災"・3.11戦訓

☆ これら大惨劇災をシステム化-まとめ
  ・想像力の問題-個人差がある。
歴史と経験に学びこれらを共有すること。
  ・避難訓練の問題
   平素から真剣に、
   "ひたいに汗して、身体で覚えて息も切らして
   己のものにする"

   参加してこれを共有すること。  

  ※"心の緊急スイッチ"-防災無線-"非常呪縛"
"日常から非日常"
"平常から非常"
"通常から異常"

切り替えを、 
『防災・危機管理心理学』-山村武彦氏が述べている。
   

  ○対津戦闘詳報-「てんでんこ」もいいが.....

  ・「てんでんこ」の問題
   過酷にもさらに切迫、
   急迫せる惨状が予想されるいまわの期に、
   家の子など「一殺多生の理」のたとえもあるが、
   運を天に任せ-「めいめいコ・てんでんこ」 と。

   すなわち「逃げるひまがない」
   万事休すの下でありましょう。

  ・"家族単位のパーティーを組む"-
最小単位の部隊-人間は一人では生き残れない

  一家の主人たる旦那さんは大丈夫たるゆえ、
    奥さん以下子供たちをして"あおぎみる"存在につとめ、

    他の人々にも"手をさしのべる"が如く行動。
    理想でありましょうが、
    これによって家族の絆が深まるものと考える。 

    "家の人はやった、命を助けた。
    お父さんがんばった、すごかった。 
    どこそれ屋の旦那のおかげだった"。

 ◎避難の行動間-軽挙妄動-付和雷同-流言飛語 
    - 市井の最末端の部隊(家族単位のパーティー)は、
     ただただ避難・退避に追われ気力に異常を来す。

    - これら状況の下、
     情報が錯綜しているので強いてこれを求めない。
     情報を気にしないこと。

※急迫下状況が許せば-対策本部、
   各地方自治体庁舎方面へつとめて先行すること-
情報が貰いやすい。

   先行・潜行方法は、
   あらかじめ研究し二善・三善五善まで工夫。

     "まず生命維持"に専念。
     かつ、悪い方に考えないこと。
     グループには、
     得てしてこのように考える人たちが現れる。
     これに与しないこと。

    ・火焔地獄は背中に迫る
     - 切羽詰まったこのときに、
      経験が物言ういまわの秋だ、
      "天命尽きるまでは命をあきらめない"

     - 運良く"風向きが変わる場合がある"



- 同じく、台風が本邦を縦断上陸勢力が衰え、
      温帯低気圧に変わった場合

"前線を引っ張り南西から西南西の風が、
      西北西から北西の風(かわせの風)"
に急変。

     見る間に雨がが上がり、雲がちぎれ青空が
       見え始める。

       これによって、
       火焔の進む方向が変わり、
       あるいは河川の水量が減り始める。

       これにて一安心。

    ○気象術から 
     - 観天望気もさることながら、
      平素より風向きはもとより天気図を読む。
      天気図を見てから予報をとらえる。

     - 興味を覚えたら、
      新聞のそれを切り抜いて収集しておく。

     - 陸の一般の人たちは、
      雨を一番気にしているが、
      小輩どもは風の向きに気をつけている。
      雨が降ってきたらカッパを着ればよい。

☆ まさに殷鑑遠からず-阪神大震災では10秒間で倒壊した 
  

 

地震雷火事親父-防火防水防災-まぐろぐ-第一部
 
  

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H24 2012-07-07-14 1530