H24年サンマ漁の予測第四報-まぐろぐ日記-まぐろぐ
H24年サンマ漁の予測第四報-まぐろぐ日記
本ブログでは、
先般の台風17、18号、そして19号と、
本州南岸から三陸沖へさらに北海道東方海域へ北東進した。
折しもサンマ海区の漁場をシェイクしてくれた。
それは、
「サンマ漁の漁海況」漁撈長の思惑通り、
漁撈環境を一変させてくれた。
「禍を転じて福となす」とはこのことか。
これを今後の漁海況の推移とともに説きます。
☆ これまでのサンマ漁水揚げ-船頭のはなし
一晩稼いで3000万-初水揚げ相場に助けられる
- 今漁期サンマ漁予報第二報
☆ その後のサンマ漁海況-全般の推測予報-陸船頭のはなし
○ジャミサンマで魚ぐら(ナグラ)、魚ぶら-魚群薄く、
適水温帯が見当たらず調査に終わる。
- このような漁撈形態が多かったと思われる。
LED集魚灯-調査中
☆ 各港の水揚げ
十月十日
花咲 小型船 48隻 1266 t
厚岸 大型船 1隻 65 t
釧路 小型船 11隻 1026 t
浜中 小型船 17隻 250 t
久慈 大型船 1隻 93 t
宮古 大型船 2隻 182 t
釜石
大船渡 大型船 3隻 305 t
気仙沼 大型船 2隻 210 t
女川 大型船 3隻 322 t
銚子
一晩もしくはMid.Nightまでのピストン操業らしい。
≪ 値は安くても魚が獲れる 泣きの涙の漁師稼業≫
○黒潮系・暖流系の魚-鯖が好漁-襟裳岬南東沖
- これがため寒流系のサンマの南下を押しとどめ、
内地各港への水揚げが低調に推移した。
○九月下旬親潮系サンマ適水温帯が台風17,18,19号
北東進に伴い北沖(NEの風・吸送)の風が連吸
- 勢力拮抗し、濃密なる漁場を形成す。
◎十月上旬-「親潮第一分枝」-主たる漁場
船頭たちは競ってサンマ漁に漁獲努力を集中。
最も至近の水揚げ各港に有利と判断す。
「向こう竹の中央・ガン灯した」-ポンピング
ここに威勢のいい一番若い衆が配置さる
○親潮第二分枝・同第三分枝
三陸沖とさらに遙か東方沖にも漁場形成の
適水温帯がみられる。
☆ これより秋深まればサンマ群の南下早まるか?
○三つの台風通過後のこの一週間をみると、
親潮第二、第三分枝が、
北緯40度線以北に南下している。
○三陸沖遙か東方を親潮第三分枝が
先んじて南下するものと思われる。
どこまで南下して反転するかは不明。
◎鰹一本釣り漁船の情報が必要だ--名船頭の要諦
- これら漁船のプランクトンの集中の程度。
該漁船は夜間「漂泊」するので非常に有効だ。
○目先の漁にとらわれず全般の情報収集が肝要
- 「安全ばかり考えると漁業にならない」
このたとえの如く戦果(金高)を揚げるためには、
多少の冒険心も必要だ。
- 漁に当たるか当たらないか
大型魚主体の海区の調査が迫られる。
○一漁期に一回は「大獲り」しないと名船頭といえない
現下の漁模様はジャミ混ざりのサンマ。
これでは市場で値段を魚屋にたたかれる。
漁撈長奮起されよ!!
「かた船(社船)があれば"もど船情報を〜」当てにして。
○とはいうものの今年の漁期は調査しづらい
やがて冬将軍、半年ぶりの「北西の風」
沖へ行けば行くほど「ならい・の風」は吹きつのる。
「戒名しょって稼ぐ」とはこのことか。
≪今のうちだよこの秋に 行けば海路の日和あり≫
☆ 後記
本年度はこれでサンマ漁の予測は終わります。
まぐろぐ
H24 2012-10-14 1000