崖っぷちの日本漁業背水の陣をしけるか?-まぐろぐ日記-まぐろぐ

崖っぷちの日本漁業背水の陣をしけるか?-まぐろぐ日記

日本の食文化の観点から、
崖っぷちの日本漁業を「食文化の喪失は、魚離れではなく、
"米離れ」と問題提起し、
「農政、漁政」の面から説きおこし、
日本の「伝統食」への回帰を訴える記事です。

次いで、
北の漁師の流儀から日本漁業の論点を、
沖の漁師から見識や知識を逐次主張します。

☆ 日本の農政・漁政はコケにされ食文化の破壊となる
 ●農政のお座なり
  -一次産業者の既得権の保護を最優先にして、
  食文化をないがしろにしてきた。
  
  減反政策の目的は、
  兼業農家を守るための米価維持であろう。
  
  票田が欲しいがゆえの水田の犠牲なり。
  
 ○農政の補助金が百姓を疲弊させた-農水省の省益
  -つとに新聞論調にかまびすしい。
 
  自給率控除政策は、
  生産者と消費者との健全な関係の中に、
  国家を入り込ませて農家の意欲や向上心をそぎ、
  「納税」と「高価格の支払い」という二重の点で、
  国民の家計における食のコストも増大させている。

  

(引用 この項:淺川芳裕氏論文-Wiki)

  
  ※現東京都知事:猪瀬直樹 論文によると、
   「粉飾データーによる決定」-1941/大東亜戦開戦/陸軍省
   -毎日、毎日、霞が関でデーターにもとづいた
   決定(データー隠しによる決定)が行われ、
   国家でなく陸軍の都合、海軍の都合と同じで、
   各省タテ割の都合が優先されているからだ。
  
   東京電力問題も然り、である。
  
   『この轍を踏むのか霞が関』 と。

  
☆ 漁政の"来し方行く末"-北の漁師の流儀
  -『大臣許可と県知事許可の序列の問題』と、
  『大規模漁業と小型船のせめぎ合い』について、
  加えて、
  『漁撈長のかけひき(いわゆる永田町のそれでなく-戦術)』の、
  矛盾を述べます。
 
  ●漁業の大臣許可はどうしようもないか?
  -大臣許可漁業(大規模漁業)は、
   漁獲実績と経済効果は計り知れないものがあり、
   船主の規模と名だたる旦那衆が牛耳っている-業界の組合。
   
県知事許可漁業は太刀打ちできない。

  -戦闘力、競争力の基本が違う
  "指定大型旋網漁業"たるや、
  距岸3海里まで操業できるが県知事許可船は不可。
  網で一網打尽。

 ●漁撈長のかけひき
  -漁に対する想像力と"潮流"の見方
  そのかけひきはせいぜい3日位である-魚の動き

  -具体的には「津浪波浪計」
  波浪計の設置に反対→"漁師のエゴ"。
  今は敷設されているが漁撈の邪魔だ。
  "浮魚礁"でさえもいやだ。
 
  ゆえにも大きな戦略は持ち得ず、その日その時の予測だけ。
  遠大な構想力は頭のスイッチをリカバリーしないと、
  ついて行けないこととなる-漁運が切れるかも。
 
 ◎つまりはこれらの"くびき"を無くさなければ、と。
 
 ●漁政のツケとほおかぶり-"海は国民・国家のものでなかった"
  -漁業努力がゆえの乱獲は、当局の指導不足。
  漁業者が反対するから漁獲規制はしない。
  
  魚食文化の普及と乱獲された魚の販売促進をしている。
  
  政策はそれを正当化するため、
  「自給率」-"カロリーベース"-淺川芳裕-Wiki
  「文化」、「多面機能」、「省エネ」などが、
  都合よく利用されてきた。
  

引用 勝川俊雄 公式サイト


☆ タンパク質が足りないよ-谷啓がワイドショーが流行りだした40年代初頭
 - 食肉協会の宣伝だと思うが、
  池田勇人の「所得倍増計画」が成功し数年後、
  これで肉がどうにか食えるようになった。
  
 - 肉は特別でまだまだ魚が主体の食文化。
  なにしろ魚が食いたくて漁師になったようなもんで、
  この年のサンマ漁から船方人生が始まった。
  
 - 凄いのなんの、
  三ヶ月で月八万の歩合があたった。
  
  内地サンマ漁の許可が最後の年。翌年から北海道となる。
  当時、大卒の給料が、
  東京海上火災など一部の会社が、月一万五千円。
  平均して一万前後だったと記憶している。

 ●この頃集魚灯の発電機の制限が30kWh
-「すずらん」・集魚灯の数が8本ぐらい。
 制限オーバーの違反が始まる。
 スズランの本数は制限なし。
 
- 現在では最低でも発電機は400kWhだ。
   すずらんは20数本に点けほうだい。
   当局はみてみぬふりか、規則が改定されてるかも。
   (北の漁師の流儀)
  
☆ 日本の伝統食-世界が注目しつつあり
 - 日本型食事-炭水化物の比率が高い(1960)
 
 ○北の漁師の提言
  食が身体をつくる-東洋医術からの発想 -海没せるまぐろぐ
  
  ※米式まぐろ旋網を支那が着業-鰹の刺身が食えなくなる
   昨年の情報だが、「1000トン積のPurse Seiner」を造って、
   ニューギニア北部、東部海区で、
   鰹の当歳魚を獲り始めた。
   アメリカではドックフーズで人は食わないのに。
   
   これがため鰹一本釣りの漁師が泣いている。
   国そのものが手をこまねいているからだ。

☆ 崖っぷちの日本漁業背水の陣をしけるのか?
 


 ●魚の流通問題のひずみ-中間マージンの排除
  -ノルウェー(アメリカなども)それは、
   "生産者→消費者"と中間マージンが要らない社会構造だ。
   ノルウェー漁業組合-漁師が自ら改革し成功した
   
 ◎ノルウェーの"最低価格制度"
  -この制度はそれ以下の値段で売れないから、
  "その値段以上で売れる魚だけを獲ってこい"、
  ということになる。
 

鱈の刺網出漁

  -単価を高める方向に進むしかない。
  "流通構造の見直し"となる所以です。
 
 ○'70年代自分たちで決めた-政府は何もせず放置
  なぜ ノルウェー漁業は自己改革できるのか?
 
  ※かつて枢軸国敗戦ドイツは、
   戦後農業の復興のため、
    この道理で農政の改革を成し遂げた。
   
   そこでは"社会構造が違うので金的を射止め、
   ノルウェー漁業の大躍進となった。
   似て非なるノルウェーと日本の漁業
   

まぐろぐ
H25 2013-04-04 1350